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このホームページをご覧になっている方は、広告出稿にご関心のある方だと思います。「広告出稿担当」というお仕事は、非常に多忙を極めるものです。私たちが皆様をお手伝いする意義も、そこにあります。
 
さて、日常業務にばかり集中していると、その業務を遂行する目的を忘れることがあるものです。
「そもそも広告って何のために出すのだろう?」
そんなことを考え直してみるのも、悪いことではないと思います。
私たちも皆、日夜遅くまで仕事をさせていただいております。
そこで、原点に立ちかえる意味で、スタッフに対して、「何のために今の仕事をしているか、考えてみたことはあるか?」と疑問を呈してみたことがあります。
もちろん「売上をあげてお金を稼ぐ」とか「生活費を稼ぐ」という理由もあるかもしれません。儲けがなければ企業も存続できず、せっかくの貢献もできなくなるわけですから、これも大事でしょう。ただ、もっと大事なのは、利益の部分を達成した上での「お金以外の目的」だと思います。
 

松下幸之助さんは、広告の基本的な意義について、こう言っているそうです。
「正しい広告、宣伝は善であり、社会になくてはならないものである。
良い製品であればあるほど、より早く、より広く、それを世間に知らせる義務が企業にはある。その義務を果たすために、広告し宣伝をするのである」
わかりやすく補足すると、
(1) 新しい商品やサービスは、人々に便利さや豊かさを提供するためにある。
という前提のもとで、
(2) 企業は、便利さや豊かさを提供する新商品、新サービスを生み出さなければいけない。ただしそれだけでは不充分だ。
(3) それを真に欲している人や、使ってくれたら絶対にメリットになるはずだという人を探し出して、教えてあげて、使ってもらう必要がある。
(4) 企業は、新しいものをつくりだすだけでなく、使うべき人に教えてあげないといけない。それが広告の役割であり、そこまでやることが企業の義務だ。
ということを言っているわけです。
さて、私たちは、何のために広告の仕事をしているのか。
 
企業は、新しいものをつくりだすことに最大限の力を注ぎます。でも、使ってもらわなくては意味がありません。
その最終段階である「つなげる」ということ。縁をつくること。
しかも、できるだけ良質で、できるだけたくさんのめぐり合わせを生み出すこと。そしてできることなら、たくさんの感動もおとずれるようにすること。これが私たちの役割です。これは、非常に尊い仕事です。
 
転職サイトの広告をお手伝いしたことがあります。素晴らしい転職サイトの利用を、多くの方々にすすめるわけです。
あるユーザーから言われました。
「ぼくは●●という転職サイトを使って転職しました。結果として、とても良い会社に転職できました。仕事に満足。今すごく楽しいです」
 
化粧品会社の広告をお手伝いしたことがあります。広告をお手伝いする前に、そのシャンプーやボディーソープなどを、実際に自分で使ってみてから、お仕事を受けるかどうかを考えました。
あるユーザーが、その会社の掲示板に書き込みをしていました。
「敏感肌なので、いつも困っていました。でも広告を見て、半信半疑で使ってみたら、びっくりです。ありがとうございます」
 
ラーメン屋の広告を手伝ったこともあります。昔から地道に店を続ける店主が、異なる場所で新店開業します。食べたら喜ぶはずの人達にお知らせします。
あるユーザーからメールをもらいました。
「私はこの店主を知っています。大好きで昔よく食べました。突然、店が無くなって悲しく思っていました。でもそのラーメンが、また食べられるだなんて! 昔とは違い、今私には家族がいます。家族みんなにこのラーメンを食べさせてやりたいです」
もっとも、広告が無かったとしてもめぐりあいはあったかもしれません。
でも広告のおかげで、めぐり合わせがより近くできた可能性は否定できません。
 
もちろん、こうしたユーザーの声が広告会社にまで伝わってくることは、あまりないかもしれません。しかし広告のおかげで、こうしためぐり合いが日々生まれていることには注目したいと思っています。
 
例えば住宅の広告とのめぐり合わせがきっかけで、素晴らしい住まいで家族と幸せな暮らしができるようになった方がいるかもしれません。
例えば英会話の広告とのめぐり合わせがきっかけで、より英語に身近になり、留学、旅行など海外で活躍できる場を広げることができた方が、たくさんいるかもしれません。
などなど。広告の仕事の背景で、こんなめぐりあいがたくさん生まれているのです。
 
また、このような「縁結び」を、より低コストで実施することは、より多くの方々に、より質の高いめぐりあわせを提供することになります。
「広告代理店」というと、「単なる営業の会社」と見る人もいます。
でも私は、貴重で大事な仕事だと誇りをもっています。
 


私たちは、目立たないけれど大事なこと、貴重な役割を実践しているのであり、それは「縁つなぎ」という、まさに文字通り「縁の下の力持ち」としての役割なのだと考えています。
仕事は「お客様の顔を見て、お客様を喜ばせる」のも大事ですが、「商品やサービスを見て、そのユーザーとなる方々に喜んでいただく」のが第一義です。
日常業務に忙殺されると、人はその目的を見失いがちです。だからこそ、しっかりと使命を自覚することが大事だと思うのです。
会社のスタッフにも言いました。
広告の仕事に携わる者として、この貴重な役割と使命感を、片時も忘れないようにして、日々の活動に取り組んでもらいたいと。
不健全なイメージで見られる方もいらっしゃる中にあって、サムスルは、広告会社の本当の使命をきちんとまっとうできる会社でありたいものだと、心からそう思うのです。
 
御社は、広告宣伝費を単なる無駄なコストだとお考えではありませんか?


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